夜明けの空

―カウンセリングスクール日記―
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7才までは夢の中

 子どもが3才のころから、

ぶっくくらぶという絵本の宅配便をとっていました。


毎月2冊送られてくる絵本を

親子で読んでいました。


その本についてくる小冊子に

「7才までは夢の中」という言葉がありました。


7才までは、夢の中にいるようなものだから

なるべくテレビなどの過激な映像の刺激は

避けたほうがいいという趣旨の話が書いてありました。


とはいえ、テレビは我が家に溶け込んでいて

見せずに過ごすことはできませんでいたが・・


先日、「外国の金貨」の思い出を子どもが言いました。


上の子が小学校2、3年生の頃の教科書の中に


抜けた乳歯を枕の下に入れておくと

外国の金貨に変わった


という話がありました。


それで上の子は、

「今日、抜けた歯を枕の下に入れる」と言って寝ました。


すると、あくる日「本当に外国のお金に変わった」と言って

喜んでベッドから出てきました。


2回目も歯を枕の下に入れると言って寝て

外国のお金になりました。


それを知っていた下の子は、

黙って、抜けた歯を枕の下に入れました。


歯は、外国のお金に変わらず


下の子は、置き方が悪いのかと思って向きを変えたり

ティッシュから出してみたりしたですが

結局、変わらなかったのです。


上の子はずいぶん、後になって(中学生)

親が入れていたのだと気づきました。


この話を思いだし「7才までは夢の中」というのは

本当だなぁと、ふと思ったのでした。


小学校にいくようになってもまだ

物語を信じられる感性が子どもにはあるんですね。


今、子どもに読んだ絵本を思いだしても

私も一緒に絵本の中に入りこめたと思います。


先日、下の子が言いました。


下の子の学級は、1人、不登校の子がいます。

その子の家に、明日行くという話をしながら


「運動会が楽しかった、いうても

一人欠けとるし


文化祭が成功した、いうて

喜んでも、一人欠けとるんよ」


その言葉を聞いて

人の痛みの分かる子に育ってくれたと思いました。


それは、絵本と無関係ではないと思います。



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3匹の子豚

 下の子は「3匹の子豚」の絵本が好きでした。


毎晩その本を持ってきて

何回も読んでくれるようにせがみました。


ある時、私は3匹目の子ブタも


「おおかみに食べられてしまいました。」


「終わり」


と、勝手に創作して終わりにしました。


すると、子どもは、大声で泣きました。


私はちょっとした冗談のつもりでしたが

その反応にびっくりして


反省しました。


子どもにとって、3匹目の子ブタは

きっと自分だっだんだなぁと


あんな風に泣かすつもりはなかったのに、と


今、思いだすと

ちょっと切ない思い出です。




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子供の豊かな成長を願う講演会―その1

 竹原市のケーブルテレビで
佐々木正実先生の講演会をしていました。

43年間子供の精神科のDrをしていた方だそうです。

人との関係ができない子供がどんどん増えてきた。
コミュニケーションが出来ない人達がいる。

総じて、生きることに豊かな感動を持っていない。
日本の母子間には、愛着形成が弱い。

愛着とは「充分に愛されているという実感」

あるところに何事も良くできる少女がいた。

勉強もおけいこごとも良くできた。
よい大学を出て、よい結婚をした。

そのお母さんが、
生まれた我が子を虐待してしまう。

「私は母から愛された記憶が全くありません」

母を怒らせないように、悲しませないように
喜ばせるように努力して、

親が喜ぶように努力して育った
非常に能力の高い子供だった。

親から愛された記憶のない親に、我が子を愛せるでしょうか?

自分が望んでいるような子供であって欲しい。

自由であればあるほど
こうなって欲しい。ああなって欲しい。
こちらが求めることが増える。

それにこたえることのできた子供の不幸。

「あれこれ言うことを聞いてやったら我がままになる??」

子供の言うことを良く聞いてあげないのに
親の言うことをきいてもらおうとする

それが親子関係をダメにする。

子供は依存と反抗を繰り返しながら自立する。
言い換えれば、「甘え」と「我がまま」です。

どれくらい我が子を甘えさせてやれるか
我がままときいてやれるか

甘ったれを許してやって下さい。

家内の父は、高校の先生をしていました。

第2次世界大戦中に
「今、日本がおこなっている戦争は悪い戦争だと思います」と
生徒に言った人です。

公職を追われ、身の危険を感じた。

その生い立ちが分かってきた。
村人が覚えていた有名な話がある。

「徹ちゃんはね。学校に入ってもお母さんのおっぱいを飲んだ人だ。」

どんなひ弱な人間になるかと思う人が多いのではないでしょうか?

子供は依存と反抗を繰り返しながら自立する。

ある意味では、自立しすぎました。
家族で逃れるためにあちこち転々とした。

どうぞおっぱいを欲しがったら
気のすむまでおっぱいをあげてください。

そういうものが不足する方が自立しない。

キャバレーでホステスさんのおっぱいをまさぐるような人になってしまう。

豊かな母性に出会えなかった大人。

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子供の豊かな成育を願う講演会―その2

 新米Drの時、依存症の患者さんを受け持った。

細かい生育歴を調べると幼い頃に依存体験が足りない。
基本的にはお母さんへの依存。

育ちの中で依存体験が不足すればするほど
依存症になっている。

酒井典子さん、覚せい剤の依存症

のりピーは、本当のお母さんが1才前に男と家を出ている。
今日まで3人くらいお母さんが変わっている

ショッピング、酒など依存症になる人は皆、依存体験が足りない。

酒井さんの事務所は裁判員制度のビデオが使えなくなり2〜3億の損賠

酒井さん個人の責任でなっているんじゃない。

10回近く法廷に立った。

そこで、しみじみ思った。

裁判官、検察官、弁護士等
恵まれた生い立ちを持って生まれた人たちだろうなぁ

弁護側の証人として、その人の生い立ちをわかる範囲で調べると
皆、恵まれない生い立ちを持っている。

犯罪に走る人は、その人個人の責任ではないと私は思っている。

その人を育てた、教育をした人達の責任。
本人にはどうしようもなかった。

ロバート・エミリーさんという研究者が、20年前京都で講演をした。

この人は生まれたばかりの赤ちゃんが
どのような幼児期、青年期を送ったかを大勢、追跡した。

前向きの研究

大勢の赤ちゃんをみていった。

10代に入る頃から非行や犯罪に走る人達に
何か生い立ちに共通点があるかどうかを調べた。

生後六か月〜一年半の間に顕著な違いを見つけた。

六か月はハイハイを始める時期。一才半は一人歩きが出来る時期。
自分の意志で動けるようになる時期。

自分の意志で移動を始めた時
好奇心のおもむくままに勝手に行こうとする

おやっと思う事が起こると
子供は必ず、よちよち歩きをやめて後ろを振り返る。

振り返る所には、基本的にはお母さんを求めて振り返る

振り返る所に保護してくれる人の視線を求める。

非行に走った少年、少女に
振り返ったとき、いつも自分を見つめてくれる人はいなかった。

振り返ったときに自分を見つめてくれる人がいた赤ちゃんに
非行に走った子供は一人もいません。

京都のとき、ロバート・エミリーさんを見かけ声をかけた。

すごい研究ですね。私は臨床医なんです。
3才以降の子供に会う

けれども、3才児であれ、5才児であれ、幼稚園であれ
親が我が子に与えてくれた視線。

幼稚園には親はいない。振り返っても。
お母さんは僕のことをしっかり見守っていてくれるはずだという心がある。

あなたの研究は子供が何才になっても
見守っていてくれるという心が大切と教えてくれた

子供が何才になってもその気持ちを持ってる。

「私のような年になっても」とロバート・エミリーさんは答えた。

「何才になったからいい」ではない。

お母さんは家で私のことを待っていてくれる。
お母さんはお仕事に行ってる。僕を案じてくれている。

実感として子供に伝わるように
子供と接して下さい。





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子供の豊かな成育を願う講演会―その3

 ブルース・ペリーは、乳幼児の基礎研究をした。
長年かけて様々な子供をケアして

「赤ちゃんのころに、泣いて訴えたことに
何千回も何千回も答えてもらうことによって

その子供は将来、人間関係に喜びを見いだす基盤が育つんです」と
言っている。

人間関係に喜びを見いだすことの出来ない子供が増えている。

‘ひきこもり`‘いじめっこ`

乳幼児期にですよ。

なにも乳幼児期でなくても、親にいろんなことを訴えてきたことに
何千回も答えてあげることにより

子供は人間関係に本当の意味での喜びを見いだす力を持つ。

サークルベッドに泣いて放置される子供がいる

人との交わりに苦痛を感じる青年がいる

人との交わりに喜びを感じることができたら
学校や職場は楽しい。

人間関係が苦痛。なまけものではない。

最初、就職するが自分には合わなかったとやめる。
何回か繰り返すうちに、ひきこもり。

「人間関係が苦痛」な人はまず家族との人間関係からはじめて下さい。

子供が人間関係に喜びを見いだすことが出来るように
子供のいうことにどれくらい答えてあげることが出来るか

自分のいうことを聞き届けられることによって
人の要求を受け入れることができる。

京都大学の木原まさこ先生は、全国の高校生にアンケート調査をしている。

「あなたは親から大切に育てられてきましたか?」

「あなたは大切にされている大人がいますか?」

「異性の友達と性的な関係を持ってもいいと思いますか?」
→大切にされていないと答えた人が大切にされていると答えた人の3倍多い。

「あなたはすでに異性の友達と性的な関係を持っていますか?」
→同、5倍

「万引きの経験がありますか?」
→同、4倍

「リストカットの経験」
→同、3~4倍

大切に育てられてきたから自分の中に、自分で自分を大切にする力が育つ

不幸な事例が年々増えている。
年々大切に育てられていないという高校生が増えている。

振り返ったときに、いつも自分を見守ってくれる人がいる。

仕事に出ている、だけど職場で自分のことを考えてくれているという
実感がわくような子育て




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子供の豊かな生育を願う講演会―その4

 「あなたの家庭には、家族のだんらんがありますか?」

子供が望む食事を用意する
子供が喜んで食べる姿を見て、作ってあげたほうも喜びを感じる

家庭の中の人間関係

ハリー・タックマン
「人間は人間関係の中で自分の生きる価値を知る」

心を病んでいる人
人間関係の障害をもっている。

エリック・エリクソン
「人間関係は一方に与えるものと他方が一方に与えるもの
内容は違っても同じものを与えている」

相手に喜びを与えることに自分が喜びを感じる
相手が悲しみを感じることに自分も悲しみを感じる

子供は相手と喜びを分かち合うことに喜びを感じる
喜びを分かち合うことにより、後から悲しみを分かち合う感情が生まれる。

日本はいじめが世界で一番多い
友達と喜びを分かち合う人じゃないんですよ。

子供たちが立ち話をしている。
「明日は誰をいじめようか」相談している。

こんな子供たちに誰がしたのか?

先生じゃないですよ。
親ですよ。

先生の責任と言っている社会では、解決しませんよ。

我が子に喜びを与えることが私の喜びです。

子供が作ったおやつを食べるニコニコした顔を見てうれしい。

「お母さんが赤ちゃんと一緒にいることを幸福に感じることができたら
その赤ちゃんも幸福を感じることができる」

生徒から学ぶことができる教師が本当の教育ができる

患者から与えられることに感謝できる治療者だけが
患者から感謝されることができる。

私は妻に喜びを与えることが私の喜びです。

一つ一つの人間関係をゆっくり丁寧に!

以上のようなお話でした。

自身の白血病を言われ、それをおして講演されたことに感謝します。
私たち親に対する熱意を感じました。


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USJのクリスマス

 クリスマスにUSJに行きました。


ハリーポッター大好きの子供たちは大喜び

私も魔法のホウキにのって飛んだ気分になりました。


冬で寒かったこともあり

雰囲気満点



外国気分になりました。


バタービールは甘いビール


前回乗れなかったアトラククションも乗れました


夏休みより冬のほうが人が少ないと思いました。



あくる日

枕元に置かれたクリスマスプレゼントを見た

子供の言葉


「サンタさんはストーカーじゃね」


最高の褒め言葉でした。

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