図書館で何気なく選んだ本が
作者が違うのにもかかわらず
同じ印象の真田幸村を描いていて
偶然とはいえないくらいの縁を感じました。
真田家の旗印
「六文銭」の意味を初めて知りました。
六文の銭は冥銭といわれ
冥土の渡し舟の運賃で
死者が三途の川が渡れるように柩に入れるものだった
不吉ともいえるこの六文銭を
あえて旗印としたのは
「冥銭を抱く覚悟を決めた者は
死者と同様であるがゆえに死を恐れない
戦いの業により六道をさまようことさえ恐れず」
という意味がある
すでに死んだ者であると覚悟を決めている
だから死を恐れない
地獄もおそれない
そういう思いが込められている。
真田幸村の娘の話が出ているのですが
この2冊を読めばつながる感じです。
その本は
「華散りゆけどー真田幸村連戦記―」海道 龍一朗
「無双の花」葉室 麟 です。
いつも 葉室 麟さんの本だけ借りているのに
内容も知らず
偶然、真田幸村 連戦記を手にとり
それを読んだあと
同世代の立花宗茂が主人公の「無双の花」を読んだのは
順番としてもちょうどよかったし
おもしろかったです。
真田幸村の兄、信之は
晩年 弟のことをこう言ったそうです。
「いわば左衛門左(幸村)は
‘本当の侍‘であり
それに比べ我らは
作り髭をして肩を怒らせている
‘道具持ち‘というほどの差がある
誠に 物腰柔らかな男であり
口数は少なく
日頃いきり立つこともなかった」
真田幸村、素敵ですね。
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