彼は中国南部の潮州の出身でした。
東南アジアでは、華僑は商売上手と思われていて
商売相手としては手強いと考えられています。
なかでも潮州出身者は、華僑の中でも最も手強い相手と
言われている。しかし、そんな潮州の華僑でもかなわないのが
日本人だ、と彼は言うのです。
私にはとても以外でした。「なぜですか」と聞いてみると
彼はこう答えました。
「日本人は個人として見ればたいしたことはないんだが
彼らの背後にはつねに大きな組織がある。その組織の力には
我々はとてもかなわないんだ」
この話を聞いたとき、やはり日本の力は組織の力なのだと
実感しました。「三菱商事でございます、伊藤忠商事でございます」と
組織の名刺を切って仕事をすれば、それこそ天下無敵だったのです。
組織に対する忠誠心を持たせ、その中で日本人が懸命に働いたことが
今日の繁栄をもたらしたことは間違いありません。
(中略)
日本人が考えなければならないのは、組織の一員としての自分ではなく
組織を動かす自分というものなのです。
―金 美齢「世界一豊かで幸せな国と、
有難みを知らない不安な人々」PHP研究所―
組織で働くことがつらくなる時があります。
目標、目標といつも言われているような気がして
そんな時この文章を見ました。
振り返って、組織として全体を見ると
皆が良くなるようにという気持ちを持って
頑張っているいい組織なのかなと思います。
自分が歯車の一部と思うとつらいけれど
その動いているところをみるとすごいのかもしれません。
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