川畑直人先生の特別講義でした。
大規模災害時の臨床心理学援助の実際の話でした。
17年前阪神・淡路大震災が起きた
被災地はコミュニティが災害によって分断され
その中で生きている人々
個を大切にする伝統的な心理学
1対1で、一定の場所一定の時間で自由発想
伝統的な考え方では太刀打ちできない。
→コミュニティを大切にするコミュニティ心理学
実際に被災した人と、していない人とは違う。
体験したか、しないかの落差が大きくなる
簡単に伝えるのは難しい
被災した人でも被災した状況により体験は違う
お互いにわかりあえない。
例えば、家全壊した、身内を亡くした、単身で被災した、
それぞれの体験には開きがある。
自分の体験がどういうことだったのか
体験を伝えたい欲求は多くの人が持っている。
人の話を聞ける
人に理解してもらえる
よけいなものだと考えずに
(ヘタをすると「カウンセリングしてあげましょうか」になる)
流れのつかみかたが重要
ある意味不幸なことになる危険がある
ボランティアがお話を聞く→無理やり話された。
ボランティアのために話をする形になる
又、自然に出てきた時にその話を聞けるのか?
カウンセリングのスピリットは持っていて
どんな状況でも話が聞けるというのは重要。
専門家が話を聞くよりも
一般のボランティアの人が話を聞くのが大事
専門家はシステムに対して働きかける
・・・という話でした。
心理を理解した人が
その集団(コミュニティ)に対してしてくれる
助言は助かるだろうなと思いました。
自分は専門家にはなれないけれども
あるとき自然に出てきた話を聞ける人でいたいと思いました。